丹沢表尾根縦走(2011年7月22日)


7月中旬という不安定な時期でありながら台風の進路の関係で寒気が入ってきて奇跡的に青空が広がりました。登山にはうってつけの気候で、気持ちの良い山行になりました。





通常でしたら秦野駅からヤビツ峠行きのバスに乗ります。
ですが、本数が少ないので(午前中は3便程度)、あまり効率よくありません。なのであえて蓑毛行きのバスを利用します。蓑毛はヤビツ峠の手前のバス停ですが、ここからヤビツ峠まで登山道があり歩いても1時間程度なので混雑や待ち時間が嫌な方は蓑毛から登ったほうが良いと思います。準備運動にもなりますしね。





09時26分
ヤビツ峠到着。トイレもあり流石メジャーな登山道の開始地点だと感じます。台数は少ないですが駐車場もまります。まあ、ここの場合は「戻ってくる」という山行計画の方は少ないと思いますが。
すでに蓑毛から登ってきているので、ここでは軽く休憩などして早々に出発します。





10時05分
ヤビツ峠からはしばらく車道を歩いて行きます。
30分ぐらい歩くと富士見山荘に到着します。ここから登山口に入って行きます。ヤビツ峠までバスできた方にとってはここからが本格的な登山になりますから、靴紐など準備を整えたほうが良いかも知れません。





11時00分
最初のピークとなる二ノ塔に到着。
夏場にしては湿度が少なく涼しいので快適です。天候も恵まれて緑が美しいです。
最初の休憩地点だけあって、たくさんの登山者が腰をおろして休んでいます。





11時03分
二ノ塔から眺める秦野の街です。街からは1000m近く登っていますから眺めはいいですね。遠くにうっすらと見えているのは箱根の山でしょうか。





11時19分
三ノ塔到着。
ここまでくると塔ノ岳を中心とした尾根筋がよく見えてきます。開けていて見晴らしがよく気持ちがいいです。





11時44分
三ノ塔を出発するとしばらく眺めのいい稜線を歩きますが、鞍部に向けて急な下り坂を降りて行きます。転ばないように慎重に降りて行きます。
鞍部の部分は先日の台風の影響かどうかわかりませんが崩落しており危険な状況になっています。すでに大勢の登山者が踏み入れていますので、それなりに踏み跡はできていますが気をつけて切り抜けて行きます。





11時56分
烏尾山到着。
烏尾山荘の三角の屋根は三ノ塔からもよく見ることができます。
今日は金曜日だからかもしれませんが、気象条件が良いわりには登山者が少なく、とても気持ちがいいです。





稜線の眺めがあまりにも素晴らしいので、ザックをおろして少し休憩します。
数名の登山者も休憩していましたが先に登って行きました。私も景色を眺めて体も休まったところで出発することにします。





12時21分
行者ケ岳着。
烏尾山から登り返しで20分程度で到着します。
この時間になると流石に夏の陽気になってきますが、やはり湿度が少ないためか不快感がさほどないというのが良いです。
ただ、行者ケ岳近辺は少し歩きずらいので転倒・滑落がないように集中して歩くようにした方がいいですね。





12時29分
写真ではわかりづらいかもしれませんが、次のピークとなる新大日に向けてザレた急斜面と階段が続いているのが見えます。基本、ヤセ尾根が続きますので要注意です。





13時01分
新大日到着。
新大日茶屋がこの写真の後ろ側にあるのですが今日は営業していないようです。ここでも登山者の姿はなく、小休憩をしてから足早に先に進みます。目指す塔ノ岳はあともう少しです。





13時26分
鹿発見。
こうやって見ると可愛い動物というイメージがあるのですが、実際は麓も含め鹿害に悩まされています。麓が開発され山にいる鹿が降りてきて繁殖したんだという話もありますが実際はどうなんだか。





13時49分
塔ノ岳登頂。
ここからは丹沢山や蛭ヶ岳など丹沢主稜線の山並みがくっきりと見えています。
やはり緑が深いですね。とても気持ちがいいです。流石にここまでくると登山者も多いですが、それでも10名いるかいないかくらいです。もしかしたら明日は土曜日ですから、すごい混雑になるのかもしれませんね。





山頂から眺める麓の街は小田原の街でしょうか。相模湾もよく見えていて、さすが標高1491mの山頂だけあります。
丹沢山塊、特に西丹沢へ行くほど山頂の眺めがないケースが多いので、こういいう開けた山頂というのは貴重です。だからこそ表尾根は人気のコースなのでしょうね。





その西丹沢方面です。大室山を中心に西丹沢の山々が広がっています。
主稜線を通って西丹沢方面へ抜ける行程もありますが、公共の交通機関のことを考えるとかなりハードな行程になりますので、通常は稜線上の山小屋に一泊します。そのうち表尾根から西丹沢を繋げてみたいですね。





箱根の方面は霞んでしまって見えません。
流石に7月中旬で、午後2時前ですから当然といえば当然ですね。


さて、頂上からの景色を見た後は下山です。

金冷シから分岐して、あの有名な大倉尾根、通称バカ尾根をおりて行きます。バカみたいにチンタラチンタラおりて行くのでそういう通称になったのだとか聞いていますがさてさて。
流石におりて行くだけというのは最終的にはきつくなってきます。

下山口である大倉は平日は午後9時台、土日祝でも午後8時台まで渋沢駅行きのバスがありますので大倉を下山口にすると時間による縛りというものが比較的緩くなると思います。


表尾根縦走は奇跡的な天候のおかげで大変素晴らしい山行になりました。
また、きて見たいです。


2011年7月22日



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