夏の穂高連峰縦走2012(第1部)


さて、ついにやってきた北アルプス縦走の日々。今回は定番となった「さわやか信州号」の夜行バスを使って上高地にアプローチしました。

初日は「どーしても蝶ケ岳からの穂高連峰を見たい」というモットーで徳沢から長壁山経由で蝶ヶ岳へ登りました。何たって縦走の初日は食料やら何やらでザックがものすごく重いです。

初日の行程
上高地〜徳沢〜長塀山〜蝶ケ岳(テント泊)





05時37分
 上高地着。
 夜行バスの公式到着時間は0600時なのですが、バスですので当然の事ながら到着時間は前後します。
 で、こうやって予定より早く到着してくれると大変助かります。
 登山届を記入しすぐに出発します。肌寒いのでほとんどの人が長袖やジャケットを羽織っているのですが、私はすぐに熱くなるので半袖の状態です。

 ちなみに今回の服装は、Tシャツとその下に切る長袖のアンダーに、機能性タイツと短パンです。 なんだかちょっとそれらしい格好です。

え? 格好だけだって? ギク・・・





07時13分
 徳沢に着きました
 今回は小学校の林間学校で100名以上の生徒が徳沢にテント泊をしていました。
 100食以上ある朝食が小屋の前に並んでいて圧巻でした。
 小学生、皆顔が生き生きしていました。





08時40分
 徳沢の標高は1,562m、そこから2,565mの長塀山に向けて1,000mの高低差を一気に登って行きます。
 このルートはかなりハードです。
 しかも予備日入れて5日分のテント装備をしているので、相当辛いです。





12時31分
 長塀山に近づいてくると池というか水たまりのようなものが現れるのですが、この近辺は「あともう少しで池になれたのに」という残念な状態の場所が多いです。登山道もそんなわけでけっこうぐちゃぐちゃしているところが多いです。
 時間的に昼食(行動食)でもいいのですが、長塀山頂上で食べるという強い信念(どんな信念なのさ・・・)の下、がんばって先へ進んで行きます。





13時14分
 長塀山到着。
 長塀山山頂はまったく見晴らしがありません。
 この道標を見ながら行動食を食べるのがなかなかオツなものです。
 行動食は自分の中で定番となりつつある「ソイジョイ」。今回感じたのはリンゴがいい感じですね。適度に酸味が合っておいしいです。





13時22分
 長塀山を過ぎると、蝶ケ岳特有のお花が咲くゾーンがでてきます。
 今回はこの黄色くて小さい花が多かったです。名前? ん〜わからない(泣)
なので、Type-Yと呼ぶ事にします。





この花はそんなに多くはなかったです。これはType-Wですね。
 今こうやって見ると何だか面白いつくりですね〜





これはType-Pです。
 この部分はType-YとType-Pがいい感じのコントラストになっていて華やかでした。山で咲く花というのはどこか謙虚さがあって大好きです。





14時23分 
 花ゾーンを過ぎてしばらく進むと森林限界を突破します。
 そうすると「オレを忘れるなよ」とばかりに残雪が登場します。まさか、この稜線上に雪が残っているとは思っていなかったので、ちょっとびっくりです。





14時35分 
 そして、今回初めて見えてきた穂高連峰はちょっとガスが掛かっていて残念な感じです。これは明日の朝に期待する事にします。





14時36分 
 本日のテント設営地の蝶ヶ岳ヒュッテが見えてきました。
 で、あ〜14時過ぎている・・・ 軽食の提供は14時までなので、ラーメン食べながら一杯はあきらめるしかなさそうです(泣)





15時03分 
 前回来たときも同じ事をやったようなきがする・・・





15時29分 
 蝶ヶ岳登頂。
 ハイマツで覆われた山頂はなだらかです。穂高連峰とはひと味違った頂上で一息つきます。





19時07分 
 夕方になるとガスが取れてきましたが、相変わらず雲海のような雲が出ています。
 一番左の高い山が前穂高岳、その隣が奥穂高岳。これらは4日目に登ります。そのすぐ隣の山が涸沢岳、その隣のちょうどくもが掛かっているのが北穂高岳。これらは3日目に登ります。

 さて、本日のテント場は中学生の男女グループ約60名が6人用のテントにそれぞれ分散して宿泊していました。にぎやかでしたが先生より指示があった定刻の19時15分には一斉に静かになり就寝になりました。

 寝る前に先生や多分ガイドから明日の注意等があり、その後各グループに別れて反省会をしていましたが、耳をすまして聞いていると「大変だったけど来てよかった」「山の素晴らしさに感動した」等の発言が圧倒的で、聞いている自分のほうが感動しました。

 こういった若い方々が山の素晴らしさを実感しているというのは本当にありがたいことです。登山も次の世代へと受け継がれて行っているんだと思います。

 学生たちは明日は常念方面へ縦走のようです。

 わたしも、しばらくは書物を読んでいましたが、すぐに就寝します。




2012年7月25日




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