鷹ノ巣山



奥多摩三代急登と言われる鷹ノ巣山(諸説あり)。
最大斜度30度以上、標高差1000m以上という重太郎新道顔負けのチャレンジコースです。
奥多摩は紅葉が見頃を迎え、祝日ということもあり、駅前はハロウィンの渋谷を思わせるようなパニック状態。聞けば少し前にテレビで取り上げられたとのことで、地元のスーパーの店員さんいわく普段の週末はこんなにはならないとのこと。
それでも登山道は紅葉が綺麗で楽しむことができました。





07時35分
奥多摩駅到着。
08時35分発のバスに間に合うように集合でしたが、自分は始発の電車でゆっくりきたのでかなり早く到着しました。立川から奥多摩の直通に乗ったのですが、青梅でまさかの後6両切り離し。前の4両に移動したものの、座席は空いていたので楽できました。
もっと混雑しているかと思いましたがこの時間は意外と空いているようです。





09時10分
東日原バス停到着。
奥多摩駅から東日原行きのバスに乗ります。ちなみに、東日原行きのバスは後ろが見えなくなるほど並んでいましたが増発便の対応があり運よく次発の最初の方になりましたので座って行くことができました。
ほとんどの人は途中下車しますので東日原まで行く人は限られています。





09時17分
写真中央に稲村岩が見えています。もちろんこの岩は巻いて行きます。これを直登しろと言われたら泣いちゃいます。
実は登山道は稲村岩のすぐ後ろを通って行きますが、死亡事故が発生しているので立ち入らないようにとの警告がされています。





09時24分(標高648m地点)
しばらく道なりに歩いた後、民家の横を下りて渓流を渡って行きます。
ここを渡るといよいよ登山の開始です。もっと紅葉が綺麗だったら絵になる一枚になったかもしれませんが、時期が違うのか完璧というわけではないです。




10時05分(標高914m地点)
稲村岩の後ろに回り込みました。GPSのデーターを見ると地図上の登山道と軌跡に違いがあるので、もしかして新たな登山道に付け替えられたのかもしれません。登ってくる途中に使われなくなった橋があったのもそのためかもしれません。
さて、ここから先は泣く子も黙る急登になります。





10時12分(標高961m地点)
この地点の紅葉は早いのか既に落葉したのか、以外に質素な感じです。今年は穂高の紅葉を見れなかったので、その代わりと言っては難ですが十分味あわせてもらいます。やっぱり山で見る紅葉はいいものですね。





11時11分(標高1375m地点)
気がつけば周囲の木々が赤や黄色に色づいています。きっとこの近辺の紅葉が見頃なのでしょうか。
それにしてもこの急登は半端ないです。写真では「大したことないじゃん」と思われがちですが実際は写真以上のものがあります。地図上の登山道を見ても先ほどの稲村岩から鷹ノ巣山まではほぼ直線になっているのがわかります。もちろん実際はジグザグに道ができているので完全なる直登ではありませんが、かなり根性が必要です(笑)





11時41分(標高1562m地点)
ヒルメシクイノタワという場所に到着。鷹ノ巣山の手前の峰になります。この近辺は針葉樹が多いせいか、季節的な変化が感じられません。
だいぶ疲れが出てきましたが、ここまで来れば後一歩ですから気を引き締めてラストに突入します。





11時42分
見上げると鷹ノ巣山が見えます。
残り高低差200m弱です。ここのところ運動をサボっていたせいで足が悲鳴をあげてきました。山頂が見えてきたので少しペースダウンさせてもらいます。





12時12分
鷹ノ巣山(標高1736.6m)登頂。
とてもご立派な道標が建てられています。
いつもの体力勝負の穂高と違い、足が先に音を上げてしまいました。日々の運動がいかに大切か実感させられました。





すっかり晩秋の光景になっています。
今日は予想よりも雲が多く、標高1700m以上の地点は寒いです。この時期は日照の有無で気温がだいぶ違います。日照のない今日は停滞していると冷えてきます。インナーでフリースを着てその上にシェルジャケットを着てちょうどいいくらいですね。
山頂で昼食です。今日は調理器具を持って行き、暖かいラーメンでも食べようかどうか直前まで悩んだのですが、軽量化を優先させました。ザックの中で潰れてぺしゃんこになったオニギリを食べます。





山頂からの眺めというのはいいものですね。
晩秋というのは自分が一番好きな時期です。もちろん晴天秋の山はもちろん絵になっていいですが、こういう曇天というのも味があって悪くはないです。





12時51分
出発です。
ここからは石尾根と呼ばれる稜線となり先程までの急登とは打って変わって広くて気持ちの良い稜線になります。これがスキー場なら楽しそうだなと思わせるような広々とした場所です。
斜度もそんなに大きくないし何せ下りなので楽に感じます。





14時00分
さて、しばらく稜線を進んでいくと、奥多摩湖へ降りていく道の分岐点に差し掛かります。分岐から奥多摩湖までは1時間45分、このまま稜線を進んで奥多摩駅まで行くと3時間強。
相談の上、稜線を進んで行くと到着は17時過ぎになることから、ここで稜線を離れて奥多摩湖へ降りることにします。





14時05分
六ツ石山登頂。分岐から登り返してすぐのところが六ツ石山です。ここも先ほどと同じ立派な道標が建てられています。





14時13分
六ツ石山からしばらくは見晴らしが良くなだらかな稜線を下っていきます。
途中で右に分岐して行きます。後で地図をみると真っ直ぐ進む道もあったようで、等高線をみると比較的なだらかで、最後は車道を歩いていくようですが、道としては不明瞭なような気がします。

奥多摩湖(水根)へ降りてく登山道は、ここも3大急登のうちの一つであるという説もあるほどの急登でGPSのデーターでは最大斜度30度を超えている場所もありました。樹林帯の中ですので斜度の大きさが実感しにくいのですが、振り返ると「こんなところを降りて着たのか!!」と思わず驚いてしまうほどです。

最後は車道を歩いて奥多摩湖のバス停まで歩いて行きます。この車道の部分が意外に長いのでバスの時間ギリギリで下りてきた場合は要注意です。直線でいけば短いです。ロッククライミングしたいという方はどうぞ。
っていうのは冗談ですが、車道とはいえほぼ崖のようなところに道が作られているので大回りして下りて行かなければなりません。

奥多摩湖バス停に着いたのは15時50分。ちょうど55分発のバスがあったのでラッキーでした。


さて、今回の鷹ノ巣山。確かに急登で足が限界にきており騙し騙し歩いたのですが、訓練登山としては最適に感じました。自分の運動不足が一発で露呈しましたし、この山域を問題なく歩き回れるようになればかなり力がつくのではないかと思いました。
時にはこういう登山も必要ですね。


2018年11月3日








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