丹沢表尾根縦走2012年3月13日


07時25分
今回は蓑毛から歩いていくことにしました。
やはりヤビツ峠までのバスは出発時間に縛りがあるのと、今回は先月登ったときよりもさらに積雪があったとの情報を得ていますので、バスがヤビツ峠まで行けるかどうかという心配もありましたので。

蓑毛バス停に到着し、登山の準備をしてからいざ出発します。
さて、今回の登山道の様子はどうでしょうか。





07時50分
今日は麓の町がくっきりと見えています。
もう3月です。下界は春ですね。なんとなくですが日差しが柔らかくなって暖かな雰囲気になっています。
ですが、これから向かう表尾根は季節が逆戻りすることでしょう。このギャップがまたいいんですね。






08時20分
さあ、ヤビツ峠に到着する前に積雪箇所が出て来ました。しかも融雪&登山者によって踏み固められており、これが凍結しています。
ごく短い距離ですのでここではアイゼンは装備せずに転倒しないように慎重に歩いて行きます。





08時34分
ヤビツ峠到着。
先月来た時と比べるとまるで雪の量が異なります。
これは期待が持てそうですね。だんだん嬉しくなって来ます。今日はさらなる積雪を予測して12本刃のアイゼンを持参していますから安心感があります。





08時58分
雪解け水が凍結したのだと思われますが、冷たいアスファルトの路面に薄い氷が張っていてツルツル滑ります。まるで天然のスケートリンクです。場所によっては道路一杯氷の層になっていてやっぱりツルッといってしまいました。
ほんの一部分だけなんですけどね。だからここだけのためにアイゼンというのはなんだか面倒なので。





10時07分
二ノ塔までの登り部分は完全に雪に覆われています。
この少し前の場所でアイゼンを履きました。この部分だけで言えば北アルプスの初期積雪期と変わらない状況ですね。丹沢山塊でこのような雪の中を歩けるとは思っていませんでした。空も真っ青で最高のコンディションです。





10時23分
二ノ塔まで登ると富士山の姿が見えて来ました。麓まで真っ白でとても美しい姿です。
この景色を眺めていたら疲れが癒されて来ました。
さあ、まだまだ序盤です。ここから長い長い旅が始まります。





10時31分
三ノ塔までの道は完全に雪の上のを歩いていく形になります。先月はただ雪が覆いかぶさっているだけで基本は地面を歩いて行ったのですが、今日は積雪していて雪の上を歩いていく感覚です。
この部分は凍結もしておらず危険性はありません。





10時58分
三ノ塔からこれから歩いていく稜線がよく見えます。右手にずっと伸びているのは長尾尾根ですね。塔ノ岳から続く主稜線上の丹沢山も見えています。
今日は本当に気持ちが良いです。丹沢の雪山で晴れたのは今日が初めてです。晴れた雪山がこんなにも美しいとは。感激です。





11時02分
烏尾山に向けて急斜面を降りて行きます。
先月は凍結していた場所です。今日は積雪量が多いためかアイゼンの刃が効くので降りていくのは非常に楽です。





11時33分
烏尾山に来ました。
先ほどにくらべて若干塔ノ岳が近くに見えるようになりました。
雪の付き方が違います。これこそ本当に雪山と呼べるレベルですね。森林限界を突破しているわけではないので真っ白の峰というわけではありませんが、それでも積雪量が多いというのが見て取れます。






11時45分
この部分は陽当たりが良いので流石に融雪しているだろうと思っていたのですが、考えが甘かったようです。しっかりと雪が残っていて雪の上を歩いて行きます。ここからは要注意箇所が多くなりますので慎重に歩いていくことにします。





12時50分
新大日に向けて登り返していくこの部分は斜度もキツいですから、そこに積雪が加わると大変です。西穂高岳の樹林帯を思い出します。もちろん雪の量が違いますが斜度のある雪道を上がっていくという意味では共通しているものがありますね。





13時14分
新大日から先は雪が深くなります。
降雪してからかなりの人数が歩いていてトレースがついているので普通に歩いていけますが、これが降雪後最初の登山者になってしまった場合は大変な道のりになっているでしょう。
さて、空を見上げるとあっという間に雲に覆われてしまいました。やはり山間部は天気が不安定ですね。そんな大きな崩れにはならないだろうと思いますのでそのまま何もせずに進んで行きます。





13時29分
しばらくは緩やかな稜線が続きます。
雪が深いので登山道の部分とそれ以外の部分の境目がなくなっており広大なスノーフィールドのようになっています。
すっかり雲に覆われて凍えるような厳冬期に逆戻りしたような雰囲気になっています。





14時07分
塔ノ岳登頂。
積雪量が多くて山頂のベンチは雪に埋れてしまっています。
主稜線を眺めますがすでにガスがかかり始めています。
山頂の天候は先月の方がよかったですね。今回はあまり長居せずに最低限の休憩で済ませてすぐに下山を開始することにします。






今まで登って来た稜線を振り返ります。
すっかり雲で覆われていますが麓は晴れているように見えます。





西丹沢方面は完全に雲の中です。





15時00分
下山は今回も大倉尾根からです。
こちらはほとんど雪がありません。陽の当たり具合でここまで違うのですね。

登山口まで延々と続く道を降りて行きます。

ここは急いでテンポよく降りていくかゆっくり降りていくかで下山に要する時間がだいぶ違って来ます。今日はずっとアイゼンを履いて雪道を登って来ましたので無理をせずにゆっくり降りていくことにします。


さて、二週間後には今シーズン最後の冬の西穂高岳が控えています。そういう意味では今日の登山は大変良い訓練になりました。

シーズンが終わりに近づいています。残された冬山を大事に登りたいです。



2012年3月13日




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