丹沢表尾根縦走2012年2月28日


09時06分
今回はヤビツ峠行きのバスを利用しました。ヤビツ峠行きのバスは冬季で凍結している場合は手前の蓑毛止まりになるので心配していましたが、問題なくヤビツ峠まで運行してくれました。今日は2人組で登るので待ち合わせの時間の関係上この時間の到着です。
前回来た時と違い積雪しているということはわかっていますので軽アイゼンを持参しています。降雪してしばらく経っているので大部分は溶けていると思いますがやはり主稜線近くになるとわかりませんので油断は禁物です。





09時58分
二ノ塔へ向かうこの部分はまだ「積もっている」というには程遠い状態です。もちろんアイゼンなんて必要なく普通に歩いていけます。
ただし、この時点で雪があるということは想定していたよりも雪の量は多いのかもしれません。





10時18分
でもって、ちょっと登ると雪の上を歩くようになります。やはり雪の量は多いのですね。
ただし踏み跡がたくさんあり凍結もしていないので、そのままアイゼンなしで登っていけます。
足跡を見ても大勢の登山者が入山していることがわかります。さすがは丹沢表尾根。





11時05分
積もった雪を踏みしめながら三ノ塔まで上がって来ました。
今日これから歩いて行く稜線が全て見えます。一番高いところが塔ノ岳なのですが、やはりあの高度まで上がると真っ白になっていますね。これは期待が持てます。1月に来た時は降雪直後でしたからかなり雪が深かったのですが今日はどうでしょうか。





11時05分
そして遥か彼方には真っ白になった富士山の姿が見えています。
今日はもやがかかって完全な状態ではありませんが、それはそれで神秘的でいいです。残念ながらこのタイミングが最後で後は見えませんでした。





11時44分
三ノ塔からしばらく緩やかな稜線を歩いた後、急な斜面を降りて行きます。この斜面は日が当たらないと見られ、積もった雪が踏み固められて凍結しています。
流石にここは危険と感じたので持って来た軽アイゼンを装備します。穂高で使う12本刃のアイゼンと比べるととても軽くて逆に心配になってしまいますが、しっかり雪面にめり込んでスリップを防いでくれます。






12時06分
烏尾山到着。
小田原の街が見えています。
空はどんよりとしていて今ひとつですね。まあ、冬の山ですからこればかりは運に近いものがありますからね。





12時20分
烏尾山を出発してしばらく歩きますが、この部分は雪が溶けてグチャグチャしていて悲しい状態になっています。この辺は低山である宿命ですね。二週間前に登った西穂高の稜線では全てが凍りきってしまい融雪するなんてこと自体あり得ない状態でした。
それでも日帰りで雪山が味わえるというのは感謝です。





12時39分
さて、新大日に向けて登り返す斜面を見てみると、こちらはほとんど雪がないです。ここが積雪していたらやっかいだなと思っていたのですが心配事が一つ減りました。やはり日が当たる当たらないの差は大きいですね。
さて、今いるところからしばらくは岩場と鎖の難所が続きますので気を引き締めて進んで行くことにします。





13時19分
新大日への登り返しの途中で少し小高い場所があります。休憩がてら今まできた道を振り返ります。さっきまでいた三ノ塔が随分遠くに見えます。それだけ塔ノ岳まで近づいているということですね。
それにしても三ノ塔側からみるとそんなに雪がないように見えますが、反対側からみると結構雪が付いていますね。





13時25分
新大日到着
ここまでくると一通り高度を稼いだ感があります。
さほど積雪量は多くないです。それでも踏み跡がたくさん残っていますので多くの登山者が歩いたのだということがわかります。
今日は昼食のために調理道具も持参しているのですが、せっかくなら塔ノ岳山頂で食事したいというのがありますので、ここでは簡単な休憩にとどめます。





13時28分
霧氷が綺麗です。まるで氷の花が咲いているようです。
流石に塔ノ岳近くになると標高が上がって来て気温も低くなりますからこういう光景がみれるようになります。微妙に陽の光も当たって美しいです。丹沢表尾根も何度目になるかわかりませんが、こんな姿を見るのは初めてです。





13時52分
そしてついに塔ノ岳山頂と尊仏山荘が見えて来ました。
こうやって目的地が見えるというのは安心なのですが、最後の急登が意外にこたえるので心して近づいて行きます。





14時09分
塔ノ岳登頂。
平日ですから数名の登山者しかいません。
関東圏の山は雪はあまり降らないのではと思っていたのですが、実際にこうやって主稜線まで上がるとわりと積雪するものだとわかります。
雲は多いですが部分的に青空も出ていて2月にしては上出来ではないでしょうか。





14時12分
主稜線を見て見ると蛭ヶ岳や丹沢山は真っ白です。
そこから先は樹林帯の中になるのですが見た感じはやはり積雪があるように思えます。前回きたときは丹沢山から先は雪が深すぎて進めませんでした。さすがは丹沢の天井ですね。






14時35分
山頂で景色を眺めて停滞していると寒くなってきましたので尊仏山荘の中に入ってお昼ご飯を食べることにします。
今日はラーメン。寒いのでキムチを足します。まあ、普段の食事でもそうですがちょっとしたものを足すだけでも変わるものですね。少し遅くなってしまい結構お腹空いたのであっという間に平らげてしまいます。
食後は談笑して休憩します。





15時21分
さて、時間も時間なのでそろそろ下山することにします。
富士山が再度姿を表しましたがこの時間はなんだか黒々していてシルエットのみになっています。





15時53分
塔ノ岳からは大倉尾根を使って下山します。
やはり日当たりの良い場所は融雪しています。平日でこの時間はほとんど人がいません。淡々と降りて行きます。





16時48分
下山していくと今日歩いてきた表尾根が見えてきます。よく歩きました。
一日の行程を思い出しながら下山して行きます。

大倉についたのは18時前でした。

大倉発のバスは21時台まであることはわかっていたので、そういう意味では心配はなかったのですが、最後の樹林帯の部分では日が落ちで暗くなりかけて心細い部分がありました。今回は二人パティーでしたので多少はよかったのですが、ソロだったら相当心細いでしょう。


やはり穂高と比べると雪山としては物足りないですが、日帰りでこれる雪山としては上々ではないでしょうか。また来てみたいです。


2012年2月28日



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