自己紹介


こんにちは。管理人でございます。

雑談コーナーを作ってみたものの、なんだか書くこともなく今日まで来てしまいました。

「私の登山記録」はそれこそ、私が登山を始めてしばらくしたあたりから作っていたホームページです。当時はMacに付属のiWebというソフトを使って作成していました。当初の写真はiPhoneで撮影した写真で、あまり画質とかそういうものにこだわりはなかったです。

しばらくはホームページで記録をアップしていましたが、技術的なトラブルが発生してiWebからホームページへのアップロードが出来なくなってしまいましたので、FC2のブログに媒体を移行して続けてきました。ブログに移行する際に過去の古い記事は削除してしまったので、今は2011年以降の記録しか残っていません。

この度ホームページ作成用のソフトを購入して改めてホームページを開設しました。現在ブログの記事を順次ホームページに移行しています。


今日はご挨拶がてら、私が登山を始めたきっかけを書いた過去の記事を転載したいと思います。




登山をするようになったきっかけ

私が山へ登るようになったのは、そもそも基礎体力の強化のためでした。箱根の明神岳方面へよく足を運んだものです。あるとき、登山好きの方と話す機会があったのですが、その方は「丹沢はいいから一度行ってみなよ」と話してくれました。当時は体力強化のための登山だったのでアプローチが良ければどこでも構わなかったものですから、言われるがままに丹沢へ行く事にしました。

あまり人が多くないところが良いと思ったので本屋で適当に買ってきた「日帰り登山」的な本をパラパラめくっていたら、西丹沢辺りがいいのではないかと思いそこに狙いを定めました。

最初に登った西丹沢の山は「大室山」でした。時期は初夏だったでしょうか、もう覚えていませんが。この山は頂上からの眺めはあまり良くないのですが、それでも稜線を歩いていると見えてくる山の深さに感激を覚えたのを記憶しています。

この辺りから「登山」というものが楽しくなり、いつのまにか登山用品が増え始めてきました。
丹沢檜洞丸山頂付近より


丹沢から北アルプスへ

当初は休みの度に西丹沢へ出かけて行き、登山を楽しんでいましたがあくまでも日帰りというこだわりがありました。それが急変したのは、あの映画「岳」を見てからでした。

もちろん、登山関係の雑誌とか見ていて一泊以上の登山も考えていたのですが中々実行に移すことがありませんでした。しかし、この映画に出てくる山岳の雄大な景色を見ているうちに「こんなところへ登ってみたい」と思うようになりました。ちなみに「岳」という作品に触れたのは映画からで漫画のほうはその後から読みました。

私は横浜に住んでいるため北アルプスに行くには必然的に一泊以上の行程が必要になります(無理すれば日帰りもできるか??)。なので、雑誌やインターネット等から北アルプスに関する様々な情報を取寄せたりしました。また、登山用のテントが思っていた以上に簡単に設営できることを知り、「テント泊もいいな」という思いも出始めてきました。最初のうちは山小屋に泊まるというイメージでしたが、欲が出てきたんでしょうね、どうせならテントを張って自然を感じたいという衝動に駆られました。

色々調べた結果、まずは北アルプスの蝶ケ岳へ登る事としました。テント本体も含め、テント泊に必要な最低限の装備も用意しました。そしていざ出発の日を迎える事になりました。

横浜(新宿)発上高地行きの夜行バスを利用し、朝6時に上高地へ下りると早速歩き始めます。徳沢より長塀山経由で蝶ヶ岳へ行くコースを歩きました。長塀山を過ぎ森林限界を超えた辺りで、槍・穂高連峰の姿が目に飛び込んできました。この時の感動は今でも忘れません。そして、その次の瞬間「次はあそこに見える北穂高岳に登る」と決め込んでいました。何で北穂高岳だったのかは分かりませんが、とにかく穂高に登りたいという気持ちで一杯になったのでした。結局二日目の朝は暴風雨に見舞われ散々な目に遭いましたがそれはそれで良い思い出となりました。
蝶ヶ岳山頂より槍・穂高連峰

この当時私は仕事がローテーション勤務だったので土・日が仕事で平日が休みという組み合わせがけっこうありました。蝶ヶ岳に登った2週間後に運良く平日で3連休という組み合わせがあり、この連休を使って北穂高岳へ登る事にしました。


北穂高岳に無理なく登るために涸沢でテント2泊をすることにしました。初日に涸沢に到着し、翌日早朝から北穂高岳へ登り再び涸沢に戻り3日目に下山するという、今思えばとても過保護な登山計画でした。

人生で初めて体験した3,000メートル超の世界はとても感動的でした。登頂した前後から雲が出始めてしまいましたが、それまでは雲一つない快晴な秋空で最高の景色を味わう事ができました。
北穂高岳山頂より槍ヶ岳方面を望む

もう、この頃になると登山という趣味にどっぷり浸かっており、次はどこへ登ろかとかそんなことばっかり考えていました(今でもそうですが・・・)。丹沢も今まで遠慮していた表尾根の縦走をしてみたりと、次々と新しい事にチャレンジして行きました。とても楽しかったのですが、このときから少しひっかかる事が出始めていました。

そう、季節は冬に近づいていたんです。



夏山から冬山登山へ

今まで冬山登山はしていませんでした。というのも私の場合は基本ソロで登山をしますので、冬山のソロ登山はリスクが大きいということで避けていました。ですが、北アルプスで唯一通年営業している西穂山荘と、2,000m以上の高度まで登る事ができる新穂高ロープウェイの存在を考えたとき、冬山に挑戦してみようと考え始めました。

もともとスキーをしていたものですから、冬山そのものは初めてではないのですがスキーと登山では揃えるべき道具が全く異なる訳で、全財産をつぎ込む覚悟で冬山登山装備一式を購入して行きました。そんな準備を終えて、11月の下旬に西穂山荘で一泊し、翌日に西穂独標へ登頂しました。まだ雪は少なく、稜線上は岩がむき出しになっていまるところが多かったですが、独標頂上直下の岩場では意外に雪が多く、まだ慣れないアイゼンとピッケルを使いながらゆっくりと登頂しました。

やはり2,700m付近からの雪山の眺めは最高で、天気も良かったこともあり、「何でもっと早くに冬山登山を始めなかったんだろう」と後悔したくらいでした。このとき独標から撮影した前穂高・吊り尾根方面の写真はいまだ私のパソコンのディスクトッップ画像になっています。
11月の西穂高岳独標


さて、このときの冬山登山があまりにも良かったため、ほぼ月に1回は西穂山荘へ宿泊し、西穂高岳へアタックしました。ですが、北アルプスの厳冬期ですから天候に恵まれず独標にすら行けないこともありました。12月に登ったときは大雪が降った後だったので新穂高ロープウェイの終点から山荘まで通常1.5時間で行ける道を7時間近くかけて登る事となり(ワカンを持っていなかった)、最後には遭対協の方まで出動する騒ぎになってしまいました。

そんな苦労もあり、2012年3月末に5度目のアタックをかけた西穂高岳冬期登山は見事成功し、当初予定していたピラミッドピークを遥かに超えて西穂高岳主峰に登頂することができました。

今は、そろそろ上高地が入山可能になり北アルプスの山小屋が一斉に眠りから覚めようとしています。残雪機の奥穂高岳に登るべく着々と準備をしているところです。思えば基礎体力強化のために始めた登山ですが気がつけば冬期西穂高岳山頂で感激して涙しているんですからね・・・ それだけ山というのは自分にとって魅力的なんだと思います。

下界にいると辛い事、苦しい事が沢山あります。それでも山に登ってその雄大な景色を見ると、不思議と心が大きくなるんですよね、「そんなつまらないことで落ち込んだってしょうがない」「何とななるよ」「悪く考え過ぎなんだよ」って感じで。辛くなったときはパソコンに入れてある山の写真を見ているだけでも少し前向きになれました。登山は自分にとって心の支えにもなっているんですね。なので、これからもずっと山に登り続けると思います。

以上、プロフィールってわけではないですが、私と登山について大雑把に書かせていただきました。
西穂高岳第3峰付近より主峰を望む


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